究極の手間暇の共有

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おいしいコーヒーって、すごく手間暇がかかっているんです。

コーヒーの木が、種から育つ年月があって、豆を適時に摘んでくれた人がいて、地元の会社があって、貿易会社があって、卸業者がいて、小売店があって、はじめてわたしたちの手元にコーヒー豆って届くんです。

一人の人間が、一生涯すべての時間を費やしても、おいしいコーヒーはおろか、コーヒー豆さえ出現しないんです。コーヒーは、大宇宙と人類の英知の究極調和の一つの形で、卓上においしいコーヒーがあるって、実は奇跡なんですね。

 

コーヒー豆が手元にきてからの手間暇って、わたしたちに委ねられています。コーヒー豆を、いかにおいしいコーヒーにしてあげられるか。これって、究極の手間暇の追求なんです。

 

おいしいコーヒーを飲みたいけど、手元にない。これって問題なんです。この問題を解決するには、究極に手間暇かけるんです。いっぱい勉強して、いっぱい行動するんですね。その結果、おいしいコーヒーが出現します。これをみんなにも分けてあげよう。このしあわせを共有しよう。どうしたら究極の手間暇を、みんながお手軽に楽しめるだろう。この順番で、スターバックスって世に形を成したんだと思います。

 

自分がたどり着いた極致を、みんなに分け与えだすと、莫大なエネルギーが後ろからついてきます。そのためには、自分の成したことの小ささを知ることです。99%は、宇宙や自然が成して、あなた以外の人間がしてくれた手間暇なんですね。あなたが司っている1%を、それらに感謝して手間暇をかけることです。