質の最高峰は、潤いの最高峰

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ある一群の中で、一番優れていると、それは莫大な富と名声をとなって、あなたを最高峰に潤します。一番優れるとは、一番質が高いということです。

一人の人間が得るお金は、その人が社会に提供している商品やサービスの、「質と量の掛け算」で決まります。

質の最高峰は、個人技の極限を指します。提供している商品やサービスの質が一番になると、量はほとんど意味を持たなくなります。なぜなら、ほんの小さな仕事の単価が、その業界で桁違いに高くなるからです。

究極の質

世界で1番足が速いのは誰ですか?世界中のほとんどの人が知っています。ウサインボルトさんです。じゃあ2番目に速いのは誰ですか。誰も知らないんです。もちろんナデミタコも知りません。じゃあ1位と2位の差ってなんですかっていうと、すっごく微少なんです。ボルトさんは9.58秒、2位の選手は9.69秒です。その差、0.11秒。人間の目のまばたきが1回0.1秒です。まばたき1回の差って、ほとんど無い差なんですね。しかもボルトさんのした仕事って、約10年前に9.58秒走っただけなんです。しかし、その仕事は、究極の質を持っているので、今日でもボルトさんにあらゆる潤いを与え続けているんです。

ボルトさんと2位以下の選手って、実はほとんど一緒で、誰もが国を代表するオリンピック選手です。みんな一般人からすると、十分すぎるほどの富や名声は得ていると思います。でも1位のボルトさんとそれ以外では、得るものは天と地ほど違うんですね。ボルトさんには、世界中の大統領クラス以上のVIPから招待が来るんです。イベントに顔を出すだけで、とんでもない額の出演料がもらえるんです。

狙いを絞る

技術の最高峰を目指すときに、まずはじめにすべきことは、どの分野のどの点でトップに立てるか見極めることです。狙う点は、小さければ小さいほどいいです。

お医者さんを例にして考えてみます。まず医師免許があれば、一生食べるのには困らないでしょう。これが出発点です。お医者さんで技術の最高峰を目指すなら、手術の腕であろうと思います。なので、医学界の中で、外科医に狙いを絞ります。外科医の中でも、人間は五臓六腑ありますから、一つの臓器に絞ります。例えば心臓に特化した外科医を目指すとします。絞れば絞るほど、ライバルは減るんです。さらに、子供、新生児の心臓手術にのみ特化した外科医を見極めたらどうなるか。これは究極の一点ですから、ライバルの数は一番減ります。

日本のお医者さんの数は33万人です。その中で外科医でさらに小児心臓手術に特化した医師って何人いるんでしょう。その中で最高峰に立つとどうなるか。患者さんは、日本中、世界中からやってきます。金に糸目を付けぬ超富裕層の患者さんが一人でも来たら、もうお金は使いきれないほど手にはいるでしょう。名声は言うまでもありません。

この場合も、差はあってないようなものです。あらゆる手術をするお医者さんは、全員プロで一定以上のクオリティの仕事を保証してくれます。でもお客さんは、自分に必要な手術の1位を選ぶんです。

質の研鑽

自分が勝てる分野の一点のみを見ると、世界はまったく違う様相を成します。あらゆる言葉は、ヒントやアドバイスたる金言に聞こえ始めます。脳は、能力をフルに使い始めて、思いもよらぬ発想やアイデアが生み出されます。常に質の最高峰を考えていると、ふとしたことから億万の富を生み出す瞬間を掬い取ることができるようになります。

目指すだけで潤いはじめる

トップを狙い定めて行動すると、仕事って極楽になるんです。他の人と、考えてることや目指していることがまったく違いますから、極めて楽しいんです。あなたの周りのあらゆる人や物は、あなたが究極を目指す環境の一部で、あなたの準備や手伝いをしてくれているんです。トップを極めると、欲しいものはすべて手に入ります。そこから見える景色って、あらゆる分野の成功者が見ているものと同じなんです。究極の一点のみ優れていれば、本当の成功者が、あなたに会いにきます。

登り始めよう

いまは周りの雑音が聞こえるはずです。なぜなら麓にいるからです。でも、山頂を目指して登れば登るほど、下界の声は聞こえなくなっていき、やがて無音になります。研ぎ清まされた静寂の中で、無我夢中で仕事に打ち込めるようになると、3時間くらいあっという間に経過する極上の仕事時間が現れます。そしてふと気が付くと、最高峰はすぐそこに見えるんです。あなたがトップに立った瞬間に、すべては変わります。